リバプール、快挙達成の理由は“意図的”な戦略変更 クロップ「右腕」が躍進の舞台裏証言
スアレス、スターリングの放出から学んだ戦略変更をラインダース氏が明言
イングランド・プレミアリーグのリバプールは2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に続き、今季シーズンは30年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。ユルゲン・クロップ監督の「右腕」として知られるペップ・ラインダース氏は快挙達成の裏にはウルグアイ代表FWルイス・スアレス(現バルセロナ)やイングランド代表FWラヒーム・スターリング(現マンチェスター・シティ)の放出から学んだ戦略変更があったと明かした。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
長年リーグタイトルとは無縁で、あと一歩のところで勝てないという印象さえあった名門リバプールだが、クロップ監督の下で躍進を遂げている。
18-19シーズンに14年ぶりとなるCL制覇を成し遂げると、その勢いのまま今季はプレミアリーグを制覇。プレミアリーグ(1992年から)となってからは初、イングランドトップリーグでは1989-90シーズン以来30年ぶりの戴冠となった。
近年はエースのエジプト代表FWモハメド・サラーを筆頭に、セネガル代表FWサディオ・マネやオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクやブラジル代表GKアリソン・ベッカーらビッグネームを次々と獲得し、彼らが不動の主力としてチームに定着。トップチームでアシスタントマネージャーを務めるラインダース氏は「戦略の意図的な変化があった」とチーム作りにおける立ち回りの変化が悲願のリーグ優勝に繋がったと語る。
「ヨーロッパのエリートクラブとその他のビッグクラブの違いは、エリートクラブは最高の選手たちを保持し続けられる点だ。リバプールは長い間、選手を売る側のクラブだった。選手たちはワンランク上のエリートクラブへ移籍するためにチームを去っていった。
昨シーズンのCLを制した時に、これは今のチームを維持するチャンスだと分かっていた。もし我々が成功を収めれば、考えうる最大の移籍よりも大きなインパクトを残せるだろう」