レッズ槙野が開幕戦で感じたレフェリングの変化 「見応えのある球際になった」
デュエルを強調したレフェリング
「昨シーズンだったら笛を吹いていたところで、家本(政明)主審はしっかりと見てくれていたと思います。バチバチとしたプレーのところでも笛を吹かずに、デュエルと言われる球際のところの戦いを強調するかのように楽しんでくれました。僕らも思い切ってプレーできたので、見応えのある球際になったのではないかと思います。キャンプの時のレフェリー講習会でも、『(ファウルを)取らない。激しくやっていこう』と選手に伝えてもらいましたので、僕らもそれをピッチ上で表現しなければいけなかった。浦和レッズの選手だからというだけではなく、Jリーグの選手として見ている人たちにも、できるところを見せていきたい」
このゲームでは前半31分に浦和MF武藤雄樹のシュートがゴールラインを割ったか否かという議論を呼ぶ判定があったのは事実だが、槙野は試合全体の流れの中でのレフェリングに関しては大きな変化を感じ取ったと話した。「今シーズン、Jリーグのテーマの一つでもあるデュエルですね。1対1の球際の部分、攻守の切り替えに関しては、サッカーファンの皆さんに楽しんでもらえるプレーをしなければいけない」と語る槙野だが、審判団も含めてリーグの方向性が見えた開幕戦になったということにも手応えを得た様子だった。
浦和は中3日で再びACLのゲームが待つ。それも韓国に遠征して浦項スティーラーズと戦う厳しい日程だ。「昨年のACLで対戦した監督や選手に、浦和のサッカーはうまいが弱いと試合後のコメントですごく言われ、痛い思いをした」とリベンジに燃える槙野は、このACLの舞台でも激しい戦いを継続すると宣言している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images