17歳至宝MF、なぜマンU移籍を固辞? ドルトムント行きの理由を告白
U-19イングランド代表MFベリンガム、ドルトムント移籍について言及
マンチェスター・ユナイテッドは、バーミンガム・シティのU-19イングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得を目指していた。しかし、ベリンガムはドイツのドルトムントへの移籍を決断。その背景には、ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョのアドバイスがあったようだ。英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」が報じている。
ユナイテッドも獲得に動いていたベリンガムだが、トップチームでより多くの出場機会を得られる約束を取り付け、ブンデスリーガの名門への移籍を決めている。これは10代の時に、マンチェスター・シティの下部組織からドルトムントへ渡ったサンチョと同じ道である。そして、これまでドルトムントが育成してきた若手選手の存在が、決断をするうえで大きかったという。
「ここ数年、ドルトムントが若手選手たちを育て上げた実績は、ヨーロッパのサッカー界でも比類なきものだ。そこで会った人々、スタジアム、ファンの応援は、クラブを大好きになる要因にもなった。サンチョとも会って話をすることができた。彼は、正しいことをすれば、どれだけのことができるかを示す最高の例だと思う。ドルトムントを選んだのは、自分の成長のために最適な一歩だと感じたからだよ」と、ベリンガムは説明している。
バーミンガムでの最後の時期、ベリンガムの周囲には常に移籍の噂があり、プレーに集中するのが難しかったという。ユナイテッド、チェルシーが関心を示していたが、ドルトムントを選択したことに満足しているとベリンガムは強調する。
「その時期が終わったことは、とにかく嬉しいよ。僕はただバーミンガムのためにプレーしたかっただけだから、周囲の雑音は本当に煩わしかった。バーミンガムのためにプレーすることはできなくなったけれど、最大限のことはできたと思う。バーミンガムをこういう形で去ったのはさみしいけれど、自分の将来については楽観的だよ」
バーミンガムは、トップチーム出場僅か44試合、17歳でクラブを去るベリンガムの付けていた22番を永久欠番にする異例の対応を見せた。自身が7歳の時から在籍し、育ってきたクラブに、クラブ史上最高額の2500万ポンド(約33億7000万円)プラスボーナスの移籍金を残したベリンガムは、サンチョのたどった道を歩み続けられるだろうか。