小倉グランパス、初陣勝利も「自分でプレーしていた方がマシですわ…」
「監督の僕がもたないです…」
「疲れました……。敵地での開幕戦ということで、序盤で先制はできたものの、自分たちのサッカーをさせてもらえず、本当にタフな試合になりました。いやぁ、現役の時とは、比べものにならないです。自分でプレーしていた方がましですわ……。
チームも開幕の独特の空気に飲まれたような感じで、足が重たいような。自分の現役の頃もそうだったのを思い出しました。追加点を取れなかったことが、余計に自分たちを苦しめましたし、そこを含めて自分たちの形というものを出せるようにしていかないと。この先、こんなタフな展開が続くと、選手以上に監督の僕がもたないです……」
現役時代はその強烈な左足のキックから「レフティー・モンスター」の異名を持ち、四日市中央工高では選手権制覇を成し遂げた。鳴り物入りで加入し、現役時代を最も長く過ごした名古屋で、今季から指揮官として、しかもGM兼任という重責を担って新たなキャリアをスタート。キャンプから対外試合で3連敗を喫するなど、不安を抱えながらスタートした小倉グランパスだったが、勝利という最高の形でリーグ戦の第一歩を踏み出した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2