「南野の表情に笑顔が…」 主将ヘンダーソンが示した“心温まるジェスチャー”に英反響
優勝セレモニーで孤立する南野への振る舞いに大反響「これこそ彼がキャプテンである理由だ」
リバプールは現地時間22日、プレミアリーグ第37節でチェルシーと本拠地アンフィールドで対戦し、5-3で勝利を収めた。試合後にスタジアムでは優勝セレモニーが開催されたが、主将を務めるイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが日本代表MF南野拓実に対して示したジェスチャーが、英メディアで反響を呼んでいる。
第31節を終了した時点で30年ぶりのリーグ優勝を決めていたリバプールは、この日ホームでチェルシーを迎え撃った。両チーム合わせて8得点が生まれる激しい撃ち合いとなったが、リバプールが5-3で制して今季のホーム最終戦を勝利で飾った。試合後には無観客のスタジアム内で優勝セレモニーが開催されたが、主将が何気なく見せた振る舞いに注目が集まっている。
ゴール裏のスタンドに設置された表彰台で、選手たちが入れ替わり立ち替わりプレミアリーグの優勝トロフィーを掲げて歓喜に沸くなか、今年1月にリバプールに加入した南野は遠慮しがちに、端のほうでその光景を眺めていた。すると、それに気づいたヘンダーソンが南野の元へ歩み寄ると、トロフィーを手にするよう背中を押していた。
このワンシーンが、英国内でも大きな反響を呼んでいる。英メディア「GIVE ME SPORT」は、「チームメートが一生に一度の至福の時間を過ごすのを、南野は腕を組んでぎこちなく立っていたが、ヘンダーソンが近づいて仲間たちの元へと案内した。これこそ、彼がキャプテンである理由だ」と惜しみない賛辞を送っている。
英メディア「スポーツ・バイブル」は「南野を祝祭に巻き込んだことでヘンダーソンはリーダーシップの資質を示した」と大々的に取り上げると、英紙「デイリー・ミラー」も「ヘンダーソンが南野に示した心温まるジェスチャー」と脚光を当て、「南野の表情には笑顔が浮かんだ」と綴っている。
英紙「デイリー・スター」は「リバプールのファンはヘンダーソンがシャイな南野にトロフィーを渡す瞬間を愛している」と、サポーターにとっても微笑ましい場面になったことを指摘していた。南野はまだチームに馴染む立場にあるが、偉大なキャプテンがいれば、適応するのもそう遠い先のことではないはずだ。