ドルトムントに移籍した17歳MFの背番号が“永久欠番”に… 英2部バーミンガムが異例の発表
34億円でドルトムントに移籍したベリンガム、バーミンガムが異例の声明
イングランド2部バーミンガム・シティは現地時間23日、来季のドルトムント移籍が決まったU-17イングランド代表MFジュード・ベリンガムのつけていた背番号「22」を永久欠番にすると発表した。英メディアは「サッカー界では比較的稀な出来事」と報じている。
ベリンガムは8歳でバーミンガムに加入し、ユースでのプレーを経て昨年8月にバーミンガムでプロデビュー。16歳38日というクラブ史上最年少出場記録を更新した。さらに8月31日に行われた英2部リーグ戦で得点を決め、16歳63日のクラブ史上最年少得点記録も打ち立てた。
一躍注目を集めた逸材は、20日にドイツの強豪ドルトムントへの移籍が決定したばかり。移籍金は2500万ポンド(約34億円)とも伝えられ、サッカー史上最も高額な17歳のサッカープレーヤーとなった。
そしてバーミンガムは23日、プロデビューから1年でのステップアップが決まったベリンガムがつけていた背番号「22」を永久欠番とすることを発表。クラブは「22番のシャツはジュードの代名詞になっている。永久欠番とするのがふさわしいと判断した」と声明を出した。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」はウェスト・ハムのボビー・ムーア(6番)、ACミランのフランコ・バレージ(6番)、ナポリのディエゴ・マラドーナ(10番)、アヤックスのヨハン・クライフ(14番)など永久欠番となった数少ない例を挙げつつ、「サッカー界で背番号が永久欠番にされるのは比較的稀な出来事」と驚きを持って報じた。
長年トップチームの一員としてクラブを支えた選手や、際立った実績を残した選手の背番号が永久欠番となるケースはあったが、ベリンガムはむしろこれからの成長が期待される若手選手の1人。チーム史上最年少デビュー&ゴールという形でクラブの歴史に名を残しているとはいえ、異例の事態と言えるだろう。