なぜラモスは瞬殺された? 久保の“ダブルタッチ突破”を元日本代表DFが解説「事前情報が仇に…」

ラモスの守備対応には「後輩に対して『小僧、かかってこい』という気持ちも垣間見える」

 今季のラモスは堅実な守備を一貫して見せていたが、この場面では軽率な対応となってしまった理由について、栗原氏は「知っているチームメートだからこそのプレーだと思う」と、久保との関係性も影響したのではないかとの見解を示している。

「このシーンを確認する限り、後輩に対して『小僧、かかってこい』という気持ちも垣間見えるし、プレシーズンでチームメートとして一緒に練習やプレーをしたからこそ、建英の癖が分かっていたのも絶対ある。だから、このプレーが久保建英の成長を物語っている。ラモスの知る久保建英はここで止められるイメージだったけど、マジョルカで成長した建英が、そのイメージを凌駕した瞬間だった」

 今季開幕前のプレシーズンでレアルの北米遠征に帯同したこともあり、短期間ではあるが、ラモスと久保はチームメートとしてプレーしている。「ラモスにとって(久保が)知らない選手だったら、こんな大胆に足を出して止めにはいかない。事前情報が仇になったんじゃないかな。ラモスの中のコンピューターが狂った瞬間だったのだと思う」と指摘し、ラモスの知っている久保を、マジョルカで成長を遂げた久保が上回った決定的場面だったと強調していた。

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