ミラン指揮官が本田の右MFでの奮闘を高く評価 「常にいいプレーをしている」

本田のトップ下起用は「失敗」

 トリノ戦前日会見で、セルビア人指揮官はこう語った。リードしながらもDFラインが決壊し、試合終盤に失点するというパターンを前半戦のミランは繰り返していた。昨年10月の敵地トリノ戦も、リードしながら終盤に追いつかれてしまった。前回のトリノ戦で、本田は試合終了間際に投入されていた。

「本田に関しては、初めの7試合から戦術を変えた。本田とボナベントゥーラで(4-3-1-2の)司令塔を試したが、その戦術は我々のチームのプレースタイルには合わなかった」

 トップ下として本田とボナベントゥーラ、ジェノアに移籍したMFスソをテストしたが、機能しなかった。テストを繰り返した末にたどり着いた現状の4-4-2で、ミランはバランスを見出した。

「3位を目指そう。1試合ごとの勝負だ。明日は何がなんでも勝たなければならない。本田はサイドでプレーしている。フロジノーネ戦で、いい試合をした。その後は常にいいプレーをしている」

 本田自身がDNAを持っていると主張するトップ下ではなく、右のサイドハーフに固定したことでチームも上昇気流に乗った。ミランの右サイドで本田は今、確かな存在感を放っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング