シティやリバプールを凌駕 黄金期FWが誇るアーセナル無敗優勝「とてつもない偉業」
名手ベルカンプ、古巣アーセナルの快挙を回想 「勝つことは分かっていた」
アーセナルで3度のプレミアリーグ制覇を経験したレジェンドの元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏が、2003-04シーズンに成し遂げた無敗優勝を「とてつもない偉業」と振り返り、近年成功を収めるマンチェスター・シティやリバプールでも成し得ていない快挙の偉大さを誇った。
ベルカンプ氏は1996年から2003年までアーセナルでプレー。元フランス代表FWティエリ・アンリとの2トップでプレミアリーグを席巻し、クラブの黄金期を支えた。
アーセナル在籍中にプレミアリーグ3度、FAカップ4度の優勝を経験しているベルカンプ氏だが、その中でも2003-04シーズンの無敗優勝はとりわけ強く印象に残っているようだ。英誌「フォー・フォー・ツー」のインタビューで「インビンシブルズ(無敵)」と呼ばれた当時のチームについて振り返っている。
「インビンシブル(無敵)。その言葉が全てを物語っている。ピッチでもそう感じていた。勝つことは分かっていた。問題はどのように、そして何点取るかということだけだった。ドレッシングルームを見渡すと『なんてチームなんだ』と思っていたよ。私たちはあらゆる面で対戦相手を上回っていた」
当時のチームメートとは単なる同僚というだけでなく、友人としても親密な関係を気づいていたという。ベルカンプ氏はそうした深い関係が成功につながる要因の一つだったとも振り返っている。
「あれ以来、いくつものファンタスティックなチームが存在してきた。最近でいえばマンチェスター・シティやリバプールだが、彼らも我々が成し遂げたことの難しさに気づいている。年々それが誇らしくなっているよ。とてつもない偉業だった」
アーセナルはその無敗優勝を最後にリーグ制覇から遠ざかり、ライバルたちに遅れを取っている状況。しかし、ベルカンプ氏は2017-18シーズンにプレミアリーグ史上最多勝点記録(100)を更新したシティや、第31節で史上最速優勝を決めた今季のリバプールでも成し得なかった無敗優勝の偉大さは色褪せていないと語った。