柴崎所属のデポルティボ、最終節延期の間に降格決定で会長激怒 「重大すぎるミス」
デポルティボのビダル会長は「完全な競争の偽装」、延期分の試合を行うか検討
スペイン2部リーグで混乱が巻き起こっている。フエンラブラダに新型コロナウイルス感染者が出たことにより、日本代表MF柴崎岳も所属するデポルティボとの一戦が延期。その他の試合は行われ、デポルティボは最終戦で勝っても3部相当の2部Bが決定する事態に陥った。デポルティボ会長も怒りの声を上げている。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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「節の完全延期をしなかったことによる混乱。影響を受けるクラブは“戦闘”へ」
記事ではこのように見出しを打ち、20日に行われた2部リーグ最終節について言及。フエンラブラダは選手とチームスタッフ計12人がコロナ陽性反応を示し、前節に対戦したエルチェが簡易検査を実施(結果は全員陰性)するなどの対応が取られたが、最終節自体は延期しなかった。
他会場の結果で2部Bへの降格が決まったデポルティボは、フェルナンド・ビダル会長は不条理な降格を受け入れず、“戦い”を主張しているという。
「重大すぎるミスで、すべてのチームに対する平等の原則が守られていない」
記事によれば、ビダル会長は「完全な競争の偽装」が生まれたとし、数日中に1部昇格プレーオフが懸かっているフエンラブラダとの試合を行うかどうかを検討するようだ。また、デポルティボのフェルナンド・バスケス監督も「これはサッカー界への警鐘で、数日前にフエンラブラダと対戦したエルチェ、それにルーゴとアルバセテが今試合をしているのは理解できない。不公平だと思う」と、(最終)節が始まる直前に記者会見で話している。
一方、エルチェはオビエドに勝ったことで昇格プレーオフ圏内に入り、現在は延期された試合でフエンラブラダがデポルティボを相手に勝ち点を重ねないかどうかを見守っている状況。ラ・リーガ、CSD(スペインスポーツ局)、RFEF(スペインサッカー連盟)が下した決定は「妥当なものではなく」、「競争の完全性を危険にさらす」とし、オビエド戦は「試合をしていなかった場合」に「チームが出場しなければスポーツ的な制裁の危険性に晒されたから」だとしている。
「エルチェは唯一の損害を被ったチーム。我々が何をしたと言うのか、(最終節が終わった今、プレーオフ進出がはっきりしない状況で)引き続き練習をするのか、それとも2日の休暇を(チームに)与えると言うのか? 我々は爆発する。2カ月半、1日も休んでいない」(パチェタ監督)
果たして、スペイン2部の昇格プレーオフ、降格を巡る騒動はどのような結末を迎えるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)