英2部の17歳逸材MF、なぜドルトムント移籍? 「影響を与えた」存在を英紙指摘
英2部バーミンガムMFベリンガムの争奪戦、ドルトムント移籍が決定
英2部バーミンガムでプレーするU-17イングランド代表MFジュード・ベリンガムは将来を嘱望される逸材で、20日にドルトムント移籍が決まった。名門マンチェスター・ユナイテッドなどのビッグクラブも獲得を狙っていたなか、なぜドイツ移籍を選んだのか。英紙「デイリー・メール」はドルトムントでブレークするイングランド代表MFジェイドン・サンチョの存在が大きな理由だと指摘している。
ベリンガムは昨年8月、16歳ながらバーミンガムでトップデビューを飾り、クラブ最年少出場記録、最年少得点記録などを立て続けに更新。一躍注目を浴びる存在となり、デビューから1年が経った今では名だたるビッグクラブによる争奪戦が繰り広げられていた。
6月29日に17歳を迎えたベリンガムはドルトムントへの移籍で合意したと報道され、7月20日に移籍が正式決定。推定移籍金は2500万ユーロ(約31億円)と報じられており、その期待の大きさを物語っている。
イングランドきっての名門ユナイテッドもベリンガム獲得を狙い、元指揮官のサー・アレックス・ファーガソン氏が同席の下、両親とともに練習場の見学ツアーを行うなど、あらゆる手段を講じてベリンガムを勧誘していたという。
しかし、ベリンガムは慣れ親しんだ環境から未知の環境で挑戦することを望んだとされ、海外移籍を決断。その堅い意志はユナイテッドからのアプローチでも揺るぐことはなかったようだ。
記事では「ジェイドン・サンチョのブンデスリーガでの成功がベリンガムに特に影響を与えた」とされている。サンチョは17歳だった2017年にマンチェスター・シティからドルトムントへ移籍。出場機会を手にして急成長を遂げ、今やチームの不動の存在となっている。
それまでイングランド人選手の海外移籍はそれほどメジャーなものではなかったが、サンチョの成功を受けてアーセナルのMFリース・ネルソン(18-19シーズンにホッフェンハイムでプレー)らのように、ドイツに挑戦するイングランド人の数が増加。ベリンガムもその姿に感銘を受けたようだ。
イングランドではサンチョ以後も、チェルシーFWカラム・ハドソン=オドイやユナイテッドFWメイソン・グリーンウッドなど若手の才能が次々と台頭し始めている。逸材ベリンガムも彼らに続き、その才能を開花させることができるだろうか。