堀江貴文氏が語るJリーグの未来とは?(前編)|「プレミアリーグよりもポテンシャルがある」
歴史の浅いMLSは、なぜ成功したのか?
中西 こういう話をしていると、欧州と日本では積み重ねてきた歴史の長さが違うと言われることがあります。ですが、アメリカのMLSの成功例からも分かるように、大事なのは歴史だけではないということです。
彼らは経済界に対して、自分たちはこういう絵を描いていると宣言したわけですよ。新しい街づくりの中心に据え、人の流れをつくる”空間”としてスタジアムを建設する。そのメインとなるコンテンツとして、世界で最も人気のあるスポーツであるサッカーを活用する。人の流れをより大きくするために、世界的なビッグネームを獲得する。当初は(デイビッド・)ベッカムがその役割を担っていましたね。こうした絵に対して、投資してくれと言ったわけです。
今やアメリカ全土にサッカー熱は広がっていて、完全に正のスパイラルに入りましたね。この勢いはしばらく止まらないでしょう。
堀江 10年後、20年後、Jリーグはどういう姿になりたいと考えているのか。
そうした未来が見える絵を描くことが大事で、そこに至るまでのストーリーを提示することができれば、興味を持って投資しようとする人は必ず現れると思います。その資金を元手に、スタジアムや選手獲得、その他必要だと考えられる投資に使うのです。