FC東京・長谷川監督、16年ぶりホーム浦和戦勝利に充実感 「全員が集中して戦えた」
リーグ戦での勝利は2013年以来、ホームでは2004年以来の勝利を飾る
FC東京の長谷川健太監督は、18日のJ1第5節のホームゲーム、浦和レッズ戦で2-0の勝利を収めて約16年の未勝利記録に終止符を打つと「悪い流れを断ち切るのは非常に難しいが、今日は全員が集中して戦うことができた」と、勝利を喜んだ。
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FC東京にとって浦和戦は最悪の相性と言えた。リーグ戦では2013年以来勝利がなく、本拠地の味の素スタジアムでの対戦に限定すれば最後に勝利したのは2004年9月23日の試合。昨季は優勝を争っている状況で、残留争いと苦しんでいた浦和をリーグ終盤戦の第33節で迎えたが、1-1の引き分け。最終節に優勝した横浜F・マリノスとの直接対決を残していたものの、苦しい状況で迎えることになってしまった。
一方で、この日はその相性の悪さを感じさせる展開はほとんどなかった。浦和が今季から4-4-2にシステムを変更した対戦で、長谷川監督は同じ4-4-2をぶつける選択肢もあったが「今日は3トップにした方が良さが出るのではないかと。それでアンカーと3トップにした」と、噛み合わない部分を作る策に出た。その結果、浦和の守備がハマらない間隙を突いて前半のうちに先制すると、後半には相手のミスに乗じて追加点を奪った。
負のサイクルの積み重ねになっていた対戦について指揮官は「相性の悪い相手はどのチームにもあると思いますが、いったん流れが変わればそういう対戦の流れは変わると思う。悪い流れを断ち切るのは非常に難しいが、今日は全員が集中して戦うことができたと思う」と話す。そして「理想的な展開で勝利できたと思う」と、浦和に大きなチャンスをほとんど与えなかった完勝に充実感をにじませた。
昨季を2位で終えて実力は証明しているが、長谷川監督は「シーズンを通して一つの形では戦えない。どちらでも今シーズンはできるようにとスタートしている」と、中盤から前線の構成にバリエーションを増やしている。交代枠も最大5人に拡大されている中で、変化をつけられることが昨季を超えて頂点に立つことを期待させるチームになりつつある。