シティ撃破の2得点…オーバメヤンの“特異な能力”をOB称賛 「10人中9人はしていない」
クラブOBのファン・ペルシー氏、FAカップ準決勝で2得点のオーバメヤンに賛辞
アーセナルのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンは現地時間18日のFAカップ準決勝マンチェスター・シティ戦(2-0)で2得点を決める活躍で、同大会史上最多21度目の決勝進出に大きく貢献した。クラブOBの元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー氏は、オーバメヤンは他のストライカーが持ち合わせていない特異な能力を備えていると賛辞を送った。英紙「デイリー・メール」が報じている。
オーバメヤンは0-0で迎えた前半19分に試合の均衡を破る技ありの一撃を決めた。右サイドのコートジボワール代表FWニコラ・ぺぺからファーサイドにクロスが届くと、ガボン代表FWは滑り込みながらショートバウンドに右足をうまく合わせ、GKの手の届かないゴール右隅へと流し込んだ。ボールは右のポストを叩き、そのままゴールイン。シティのブラジル代表GKエデルソンにとってはノーチャンスの一撃となった。
さらにオーバメヤンは後半26分、スコットランド代表DFキーラン・ティアニーからの縦パスに抜け出してペナルティーエリア内に侵入。フィニッシュではGKの股下を抜き、この日2点目で試合を決定づけた。
オーバメヤンの活躍には現地解説陣も称賛を送っている。元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏はシティ戦の活躍を受けてオーバメヤンが「ティエリ(・アンリ)を思い起こさせる」とアーセナルで通算226得点を記録した元フランス代表FWにその姿を重ね、「ファンタスティックなフィニッシュだ」と称した。
さらに、アーセナルで得点王獲得経験を持つファン・ペルシー氏もファーディナンド氏に同意しつつ、さらに“ストライカー目線”でオーバメヤンの特異な能力を絶賛している。
「(2点目のシーンは)ティアニーからの素晴らしいパスだった。オーバメヤンは危険な場所を見極めていて、スピードもボールコントロールの技術もある。彼はスペースを見つけるために余分なボールタッチをしているんだ。
私が彼を気に入っているのはそこの部分で、彼はシュートを打つ前に素早く周りを見ている。10人のストライカーのうち、9人はそれをしていない」