「あの2つのばかばかしいミスは…」

「もう、ホントにがっかり！」

　サザートン氏はスペイン代表DFナチョ・モンレアルが突破してきたネイマールのカバーに行き、結果的にメッシをフリーにした判断を糾弾。明らかにツイートの攻撃性が増した。そして、悪夢は後半38分に起こった。エリア内でのボールをクリアしようとしたMFマテュー・フラミニが背後から走り込むメッシに気づかず、遅れて出た右足がメッシの足に引っかかってPKの判定を受けてしまった場面だ。

「今まさに、テレビを壊してやったわ！」

　怒りは収まらず、メッシがPKを決めた後もこう続けた。

「あの2つのばかばかしいミスは、バルサに対して絶対にやっちゃいけないことなの！ だから私はテレビを壊してしまったのよ！」

　アーセナルをこよなく愛するサザートン氏だが、修羅場をくぐり抜けたアスリートとして、軽率なミスは到底許しがたいものだったに違いない。彼女の怒りを歓喜のツイートに変えるためには、ガナーズが敵地カンプ・ノウで奇跡の逆転劇を果たすしかない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images