女子サッカーの未来のために リオへの狭き門に臨むなでしこ佐々木監督が明かした覚悟

結果を出さなければプレー環境を失う重圧

 そのなかで、佐々木監督が強調しているのは20年の地元開催・東京五輪を見据えた女子サッカーの未来だ。「日本の女子サッカーの未来のためにも、リオ経由東京ということで結びつけなければいけない」と語る。

「日本の皆さんにとっても、五輪の予選で団体では最後の方になってきた。日本で開催する注目もある。将来の日本女子サッカーのために大きなゲームになる。五輪に出場する、勝つ、なでしこジャパンの力を見てもらう、女子サッカーの未来の力にというのを、選手もスタッフも思っている」

 日本女子サッカーは五輪の正式種目となった1996年アトランタ大会で初出場を果たしたが、続く2000年のシドニー大会では予選で敗退した。当時、女子の国内リーグは企業の実業団チームが多くあったが、相次ぐ撤退もあり女子サッカー界全体が大きな苦境に陥った。

 04年のアテネ大会では本大会出場に返り咲いたが、その際も最後の出場国を決める大陸間プレーオフでメキシコを辛くも破って出場している。女子サッカーには、結果を出さなければプレー環境が失われてしまうという大きなプレッシャーを背負う現実がある。

 

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