浦和監督、来季加入内定の“逸材”に期待 U-18日本代表DF藤原は「能力が高い」

浦和レッズの大槻毅監督が来季の新戦力について言及【写真:高橋学】
浦和レッズの大槻毅監督が来季の新戦力について言及【写真:高橋学】

大槻監督が加入内定選手に言及 練習参加したMF伊藤は「違和感なくやっていた」

 浦和レッズの大槻毅監督は17日のトレーニング後にオンラインでの記者会見を行い、発表された来季の加入内定選手たちへの期待を口にした。

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 浦和は昨日、青森山田高校からDF藤原優大が来季の新加入選手として内定したことを発表した。U-18日本代表にも名を連ね、前年度の全国高校サッカー選手権でも2年生レギュラーとして準優勝に大きく貢献。そのチームの主将で攻撃の中心だったMF武田英寿に続き、2年連続で同校から浦和に高卒ルーキーが入ることになった。

 大槻監督は藤原について「練習参加をした時に話をして、プレーもしてもらった。年齢に対しての身体的な強さや誰かに伝える、あるいは聞きにいくというコミュニケーション能力が高い。キャプテンをやるようなものを持っていて、楽しみにしている」とコメント。すでにプレーを目の当たりにしており、能力の高さを評価している。

 そのうえで、加入までの約半年間は社会情勢により通常通りの試合ができないなか、大切にしてほしいことをこう話している。

「今、ユース年代は大会が難しくなっていて、青森山田は東北ではナンバーワンのチームですけど地域の中で試合をすると思う。その試合の中でプレーする喜びと、チームメートとともに過ごす時間から学ぶものが多いと思う。その残り少ない時間を大事にして、人間性の部分で多くを学んでほしい」

 また、先月末には流通経済大学からMF伊藤敦樹の加入も内定。伊藤は旧浦和市(現さいたま市)の出身で、中学から浦和の下部組織でプレー。ユース所属当時には大槻監督が直接指導した選手でもあるだけに、喜びと期待も大きいようだ。

「彼は大学に行って、すごく良い経験をしてレッズに戻ってきてくれた。1年生から試合に絡めて守備のポジションで経験を積めたのが良かった。昨日まで練習に参加したけど、(開幕前に参加した)キャンプの時から違和感なくやっていたので。あとは、さらに強度が出てくれば良いと思う」

 伊藤に関しては日本サッカー協会の定めるJリーグ特別指定選手として登録も済ませたため、今季から試合に出場することも可能だ。最終ラインから中盤のユーティリティープレーヤーとして期待される。

 また、昨季の時点で中央大学のMF大久保智明も来季の加入が内定したと発表され、今季の特別指定登録がされている。

 今季の浦和は、世代交代を図りながらチームを構築する「3年計画」の1年目という位置づけにある。そのなかで、2018年に明治大学から加入したMF柴戸海が試合出場を重ね、同年にトップ昇格したユース出身のDF橋岡大樹もレギュラーを確保するなど、そうした流れは生まれつつある。今季加入の武田や2月の公式戦でベンチ入りしたユース所属で2種登録のGK鈴木彩艶といった、次世代に期待の持てる選手が揃いつつある。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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