186センチの長身から繰り出すシルクタッチ

　エンツォは現在20歳で、幼少の頃からレアルのカンテラに所属していた。186cmの長身から繰り出される柔らかなタッチ、懐の深いボールキープ力は父親譲りとの評価もあり、U-19フランス代表に選出されるなど、数年後の世界的ビッグネームとして注目を集めている。ジダン監督がカスティージャの指揮官を務めた頃には当時Cチームに所属していたエンツォを昇格させ、試合に起用したこともあった。

　この日の練習でエンツォらはスペイン代表DFダニエル・カルバハル、スペイン代表MFイスコ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチらとともにジムで汗を流したという。現在レアルの中盤はイスコやモドリッチ以外にもドイツ代表トニ・クロース、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスら各国代表の主力クラスが名を連ねる。エンツォとしては、偉大な選手から日々サッカー選手としてのスキルを学ぶ最高の環境に身を置くことになる。

　ちなみにエンツォだけでなく、ジダン監督の息子である次男のGKルカ、三男テオ、四男エリアスもレアルの下部組織に所属している。もし近い将来、クラブの中軸をジダン・ファミリーが担ったとしたら……、夢とロマンにあふれた“新銀河系軍団”になるかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images