なでしこ川澄にサプライズのメンバー発表 「私だけ知らなかった」
仲間の思いとなでしこの未来を背負って
惜しくも登録20人から落選し、チームに戻ることになった後輩4人から「頑張ってください」と激励の言葉を受け取った。川澄は「沖縄合宿からみんな頑張ってきて、4人がチームに戻ることになった。いろいろなメンバーの思いを受けて自分たちは戦わないといけない。仲間のためにという思いを持って戦っていかないといけない」と、決然とした口調で語った。
2012年のロンドン五輪銀メダルメンバーの1人である川澄は、この最終予選をなでしこの未来のために戦う覚悟を固めている。
「五輪は世界のいろいろなスポーツの祭典。日本の方は日本人を応援するという素晴らしい大会。そういう大会を目指すのは現役としてやっている以上当然のこと。そこに出ることが、これからのなでしこのため、なでしこを目指している子ども達のためになる。その大会に出ることは最低条件だなと思います」
最終予選参加6カ国で、リオ五輪本大会に出場できるのはわずか2か国。厳しく狭き門となるが、川澄は日本女子サッカー全体の将来を見据え、突破への強い決意を秘めている。佐々木監督に発見され、圧倒的なスピードを武器に今や日本の主力となったアタッカーが、リオの舞台へ向けた突破口となる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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