香川真司、“伝説ハット”にマンU公式が再注目 海外称賛「セクシー!」「日本の魔法使い」
プレミア史に名を刻んだ香川、ノリッジ戦でアジア人初のハットトリックを達成
イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドは、今季プレミアリーグ終盤戦で好調を維持しており、チェルシー、レスター・シティとの熾烈な“トップ4争い”を演じている。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場、そして2012-13シーズン以来遠ざかっているプレミア制覇へ向けて復活の狼煙を上げるなか、クラブ公式SNSではユナイテッド時代のMF香川真司(現サラゴサ)が記録したハットトリックに再び脚光を当てている。
2010年7月にJリーグのセレッソ大阪からドルトムントへ移籍した香川は、ユルゲン・クロップ監督(現リバプール監督)の下で才能を開花。攻撃陣の柱の1人として、ブンデスリーガ2連覇を達成した。ドイツ誌「キッカー」のブンデスリーガ年間ベストイレブンにも2年連続で選出されるなど欧州で飛躍を遂げた香川に、ユナイテッドの伝説の名将アレックス・ファーガソンも注目。12年夏、当時23歳の香川は“赤い悪魔”のユニフォームに袖を通した。
1年目の12-13シーズンはリーグ戦20試合に出場して6得点3アシストを挙げたなか、最も輝いた試合が13年3月3日に行われたノリッジ戦(4-0)だった。
0-0で迎えた前半アディショナルタイム、右サイドからのクロスを元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーが落とし、ゴール前の香川が右足アウトサイドで巧みに押し込み先制。後半31分には元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現ダービー・カウンティ)がペナルティーエリア内で相手を引き付けて中央へパスを出すと、走り込んできた香川がシュートを決めて2点目を奪った。さらに同42分、イングランド代表FWダニー・ウェルベック(現ワトフォード)が持ち込み、ルーニーがダイレクトでつないで最後は香川が絶妙なループシュート。プレミアリーグでハットトリックを達成した初のアジア出身選手となった。
ユナイテッド公式ツイッターは、「カガワのこの生意気なチップが、2013年のノリッジ戦で印象的なハットトリックを印した」と綴り、3点目のシーンの映像を公開。公式インスタグラムでも同じ動画を投稿しており、コメント欄には「カガワ>ソン」「ユナイテッドのシャツを着た中での彼のベストパフォーマンスの一つ」「偉大な選手!」「セクシーな時間!」「日本の魔法使い」「彼を手放したのは最大の間違い」「過小評価」など、様々な声が寄せられていた。
移籍1年目のシーズンに香川はプレミア優勝メンバーの一員となるも、ファーガソン監督が退任した2年目は苦しみ、14年夏に古巣ドルトムントに帰還した。今季はスペイン2部サラゴサで熾烈な昇格争いを繰り広げている香川。プレミアリーグ史に刻んだハットトリックは、今もイングランドで語り継がれているようだ。