久保建英、驚異の“成熟”に海外メディア注目 「攻撃をオーケストラのように束ねる」
「スペースを作る能力」と「ディフェンスラインを破るビジョン」を取り上げて分析
マジョルカの日本代表MF久保建英はリーグ終盤戦を迎えるなか、コンスタントに高いパフォーマンスを発揮して成長を示している。そんななか、米スポーツ専門メディア「SBネーション」は久保の“成熟”に注目。二つの要素を分析し、「世界最高のティーンエージャーの1人」と称賛している。
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久保は19年夏、FC東京からレアルに完全移籍。プレシーズンはトップチームに帯同し、開幕直後にマジョルカへの期限付き移籍を決断した。今季ここまでリーグ戦33試合4ゴール4アシストと活躍を見せており、複数のクラブが新天地候補として報じられている。
そのなかで「SBネーション」は「久保建英、マジョルカでの成熟」と見出しを打ち、久保の活躍の分析記事を掲載。「シーズン後半戦、久保はどのような面で成長を遂げたのか?」として、様々な角度から久保の現状にスポットライトを当てている。
記事では「タケフサ・クボは10代にして、マジョルカで難しい仕事に取り組んでいる。開幕前はリーガでプレーしたことがなかったが、今ではよく知られた選手となった」と綴り、2月を境に「ベンチに置いておくべきではないと証明した」と表現。久保を構成する要素として、二つのポイントを解説している。
一つ目は「DFを引き付け、アタッキングサードでスペースを作り出す」能力だ。同項目では「相手DFを1人だけでなく2人や3人、場合によっては4人引き付けてボールを運ぶことができることが、彼を特別な選手たらしめている」と久保のドリブルによるチャンスメークを説明。アトレティコ・マドリード戦で右サイドを突破したシーンを引き合いに出し、「至高のテクニック」と称えている。
それに続いて挙げられたのが、「ディフェンスラインを破るビジョン」。これには「攻撃的サイドバックの夢」とも付け加えられており、久保が右サイドを基本ポジションとしながらも中央に頻繁に進出し、両サイドバックのオーバーラップを生かして相手の守備網を打ち破っていることに触れている。そして、冬の移籍市場で加入した右サイドバックのDFアレハンドロ・ポソは「久保から多大な恩恵を受けている」と分析していた。