“トップ4入り”へ前進のチェルシー、ランパード監督は攻撃面の改善要求 「もっと速く…」
ホームでノリッジに1-0勝利、暫定で勝ち点4差をつけ3位キープ
チェルシーは現地時間14日、ホームでプレミアリーグ第36節ノリッジ・シティ戦に臨み、フランス代表FWオリビエ・ジルーのゴールで1-0と勝利した。相手に枠内シュートを打たせない勝利で3位をキープしたが、試合後フランク・ランパード監督は「もっとできる」と、熾烈な“トップ4争い”を演じるチームにさらなる奮起を促した。英公共放送「BBC」が報じている。
試合の主導権を握ったチェルシーは、前半アディショナルタイムにスコアを動かす。左サイドからアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチがゴール前にクロスを入れると、ジルーがダイビングヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。
後半も押し気味に試合を進めたが、追加点は挙げられない。それでもノリッジにチャンスを作らせず、16日に試合を控える4位レスター・シティ、5位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差を暫定で「4」に広げ、今節の3位キープを決めた。
ランパード監督は、「シーズンのこの段階では、結果が決定的なものになる。私たちは相手に得点の機会をまったく与えなかった。チームとして私たちがいる場所、そして順位表を見ても、何よりも結果が大事なんだ」と、勝利したことと無失点に抑えた守備に満足を示した。しかし、前節でウェストハムに0-4で敗れていたノリッジを相手に、1点しか挙げられなかった攻撃面には、向上の余地を強く感じているようだ。
「私たちはもっとボールを速く動かし、流動的にローテーションする必要がある。今季、そういうプレーを見せられた時もあったが、前進するためにはさらに改善しないといけない。ただ、勝利の後だからあまり批判的にはなりたくない。心配するような場面はなかった。後半の10分から15分、スローダウンした時間帯はあったけれど、それ以降は自分たちのペースに戻ったからね」
ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反により2年間のUEFA主催試合出場禁止が科せられたマンチェスター・シティの処分が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)によって撤回されたことで、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いは、より熾烈になった。次節、王者リバプールとのアウェーゲームを控えるなか、選手たちはランパード監督の要求に応えられるだろうか。