元日本代表監督が激白した“日韓W杯の遺恨” スペイン紙が注目「イタリアがメキシコを嘲笑」
アギーレ監督がスペイン紙のインタビューでイタリア戦の“遺恨”に言及
かつて日本代表を率いたハビエル・アギーレ監督は現在、スペイン1部レガネスを指揮している。現在降格圏の18位に沈んでおり、残留争いは佳境を迎えている。そんななか、スペイン大手紙メキシコ版のインタビューでメキシコ代表として臨んだ2002年に行われた日韓ワールドカップ(W杯)を振り返り、イタリア代表との“遺恨”を語っている。
アギーレ氏は2014年8月に日本代表監督に就任。翌年1月に行われたアジアカップではグループリーグ3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たしたが、UAEとの準々決勝でPK戦の末に敗れ、ベスト8で敗退。2015年2月に契約解除となっていた。
一方、指揮官として最も成功を収めたのはメキシコ代表時代だろう。W杯に2度出場し、どちらもベスト16進出を果たしていた。そんななか、スペイン紙「AS」メキシコ版は「2002年の日韓W杯でイタリアがメキシコを嘲笑したと激白」と見出しを打ち、アギーレ監督のインタビューを敢行している。
メキシコはグループリーグを首位通過したものの、決勝トーナメント1回戦でアメリカ代表に0-2で敗れ、ベスト16で大会を終えていた。グループリーグではイタリアと同居。当時スター選手揃いだったイタリア代表が、メキシコ人選手を馬鹿にする振る舞いを見せていたとアギーレ監督は明かしている。
「私は激怒していた。ピッチへ向かうトンネルで祈りを捧げていた時、最後に見た景色がある。トッティやコーチがそこにいたかは覚えていないが、彼らはメキシコ人選手を見て笑い飛ばしていた。それが私を怒らせた。その振る舞いが好きではなかったので、選手たちに檄を飛ばした」
この一戦は1-1の引き分けに終わったが、闘志に満ちたメキシコの運動量が落ちないこともあり、敵将が試合途中にアギーレ監督へ“ある提案”をしてきたという。
「80分を過ぎた頃、(イタリア代表のジョバンニ・)トラパットーニ監督が私の選手に走るのやめるよう頼んできたんだ。私は言ったよ。『笑わせてくれる。クソ野郎!』とね」
最終的にメキシコはイタリアを差し置いて首位通過。優勝候補イタリアはベスト16で韓国代表に1-2で敗れて、早期敗退を余儀なくされていた。アギーレ監督にとって、日韓W杯のイタリア戦は思い出深い一戦だったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)