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「近くで見てきたから…」 三浦泰年が語る、弟カズの“引退時”「その瞬間がプレーを止める時」
【ZONE語らい居酒屋|第2回】三浦泰年(後編)――最も身近で見てきた弟・三浦知良
サッカー界に身を置く有識者は、昨今のサッカー界に対してどのような思いを抱いているのだろうか――。データスタジアム株式会社の代表取締役社長・会長を歴任し、現在はFootball ZONE webの企画に携わる森本美行氏が、自身のサッカーにおける人脈を通して、同メディアの公式YouTubeチャンネルで「ZONE語らい居酒屋」をスタート。サッカー人から本音を聞き出す番組を開始した。
今回のゲストには、現役時代に読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でプロデビューし、Jリーグ発足以降は清水エスパルスやアビスパ福岡などで活躍。引退後はギラヴァンツ北九州、東京V、鹿児島ユナイテッドFCなどで指揮官を務めた三浦泰年氏を招いた。番組の後半戦では、実弟である横浜FCの元日本代表FW三浦知良が引退を決断する瞬間について、自身の見解を述べている。
兄の三浦泰年氏は「ヤス」、弟の三浦知良は「カズ」の愛称で知られ、日本サッカー界で最も有名な兄弟プロ選手と言っても過言ではない。カズは53歳となった今でも現役でプレーしており、2017年には50歳14日で決めた得点により「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」というギネス世界記録を保持している。海外メディアでも幾度となく取り上げられている存在だ。
三浦泰年氏は現役時代、弟カズと読売クラブ(ヴェルディ川崎)やヴィッセル神戸で共闘した。現在は互いに異なる道を進んでいるが、果たしてカズがスパイクを脱ぐ瞬間はいつになるのか。最も身近な存在としてカズを見てきた兄が語った。
「そりゃもうカズを近くで見てきたから、『まだこいつ上手くなりたいんだな』って。だから、何かあれば感じ取れると思うけれど、取材に対応する時だけじゃなくて、ずっと日々、(上手くなりたいと)思い続けることができているのかは、本人にしか分からない。そうあり続けた本人が、いつか妥協する時が来たり、その思いが偽りになってきたその瞬間がプレーを止める時なんじゃないかなと、俺は思っているけどね」
横浜FCは今季J1リーグに昇格し、カズにとってはより一層ハイレベルな守備陣を相手に戦わなければならないステージとなった。今でもピッチ内にとどまらず、ピッチ外や報道陣の前で誰よりも華やかなオーラを放つが、「まだ上手くなりたい」という本心が揺らぎ始めたタイミングが、引退を決断する時期なのではないか……。最も身近な存在である三浦泰年氏は、そう見ていた。