「ケイン抜きなら平均的チーム」 元マンU闘将がトッテナムを酷評「我々を失望させる」
ロイ・キーン氏が英メディアで9位トッテナムに言及 「順位表は嘘ではない」
トッテナムは現地時間9日に行われたプレミアリーグ第34節ボーンマス戦を0-0で終えた。この結果を受け、かつてマンチェスター・ユナイテッドで“闘将”として長年活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、英衛星放送「スカイ・スポーツ」の中で辛辣に批判している。
ボーンマス戦では試合開始早々の前半5分に、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインがペナルティーエリア内で相手選手に倒され、トッテナムにPKが与えられるかに見えた。しかし主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認の後にノーファウルの判定を下したことでトッテナムは先制の機会を逃し、その後は守備を固めたボーンマスの前にゴールを挙げることができずに、勝ち点1を得るにとどまった。
「主審の判定には驚いている」と語り、序盤に起きたレフェリーのジャッジに言及したキーン氏だったが、試合結果についてはトッテナムのパフォーマンスそのものに問題があると指摘。「彼らはもうバカンスに入っているかのような動きだった。モウリーニョがいくつかの変化を加えることを強く期待する」として、同クラブを批判した。
またキーン氏は、トッテナムには今後順位を上げていくために必要な戦力が整っていないとも考えているようだ。同氏はトッテナムの現状について、「『我々にはワールドクラスの選手が4、5人いる』とモウリーニョは以前口にしていたが、トッテナムはそういうチームではなくて、ごく平均的なチームだ。ケインがいなければ、彼らには非常に多くの問題が発生する」と語り、ケインへの依存度が高過ぎるとの考えを口にした。
前節終了時点でのトッテナムの順位は9位。4位レスターとの勝ち点差はすでに「10」にまで開いているため、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は絶望的な状況だが、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権が得られる6位ウォルバーハンプトンとの勝ち点差はわずかに「3」のため、6位以内で今シーズンを終えて来季のEL出場権を確保することが当面の目標となっている。「彼らはこれからも継続的に我々を失望させるだろう。順位表は嘘ではない。9位という順位は正当なものだ」と、キーン氏はトッテナムの今後に悲観的な見方を示しているが、果たしてトッテナムはこうした批判を覆すことができるのだろうか。