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日本人選手とブラジル人選手の違いは? 三浦泰年が語る“決定的な差”「日本に足りない部分」
「ブラジルに対しての“サッカーリスペクト”といったら、それはもう凄まじいものがある」
一方、永住権を取得しているブラジルは三浦氏にとって文字通り“第二の故郷”だが、現地に身を置くからこそ実感する日本人選手とブラジル人選手の差があるようだ。
「サッカーでは、当然日本や欧州のどの国でも、ブラジルに対しての“サッカーリスペクト”といったら、それはもう凄まじいものがある。逆にブラジル人選手としての価値よりも、ブラジルサッカー自体の価値が高いから、ブラジル人選手の高額な移籍金など、日本とまだ大きな差がある」
そして、日本人選手とブラジル人選手の特徴の違いについても言及している。
「ブラジル人は自己主張がやはり強い。はっきりものを言う人が多い。サッカーに関しても、常に議論や討論になる。でも、僕は大事なことだと思っているし、それが日本に足りない部分じゃないかな。当時、紅白戦で僕が相手に股抜きをしたことがあるんですよ。相手からしたら股抜きされるわけですね。僕は練習後、そのことについてわざわざ触れたりはしない。
でも後日、その相手に股を抜き返された時があったんですが、練習後のシャワーで『今日俺はお前の股を抜いてやった』とわざわざ言ってくる。僕は『だからなんだよ?』と言い返したんですけど(笑)。これがブラジル人なんだな、と。過去に(股抜きを)されていることは関係なく、その瞬間、目の前に起きたことに集中するという傾向はある」
サッカーにとって“股抜き”は華やかなテクニックの一つであり、相手からしたら大きな屈辱になるわけだが、日本人とブラジル人では“股抜き”への思い入れにも大きな差があるという。それは「チームプレー」を優先し、“股抜き”をあくまでテクニックの一つと捉える傾向にある日本人選手に対し、「個の力」を重んじ、魅了するテクニックに全身全霊を注ぐブラジル人選手との明確な違いとも言えるのかもしれない。