ACL全敗スタートのJリーグ勢に忍び寄る出場枠“削減”危機! 来季日程に影響も
アジア東地区3位転落時に待つシナリオは…
現状日本はACLグループステージ出場枠を3つ、プレーオフからの出場枠を1つ保有している。もし東地区3位に転落した場合、グループステージへの出場枠が1つ削減される。そして、プレーオフ出場枠を争う予備予選2回戦からの出場枠が1つ割り振られることになる。
今季はFC東京がプレーオフからの出場となり、Jリーグ開幕より2週間半も早い2月9日の試合に向けて、急ピッチでチームを作ることを余儀なくされた。予備予選2回戦からの出場となると、さらに1週間早い日程となる上に、プレーオフではアウェーへの遠征を強いられることになる。予備予選2回戦出場チームは、日程面で多大な不利を被ることになる。
16日、ACLに出場する4クラブと行ったミーティングで、日本サッカー協会(JFA)の大仁邦弥会長が「危機感を持って臨んでもらいたい」と檄を飛ばし、引き続きJFAやJリーグが財政面や日程面で支援していくと約束した。にもかかわらず、ACL開幕戦の初日に2クラブが黒星スタートという悲しい結果に。日本勢が同大会の初日に2敗を喫するのは、ガンバ大阪が全北現代に2-3、東京ヴェルディが蔚山現代に0-2と敗れた2006年以来のこととなった。
今求められているのは、小手先の支援ではなく抜本的な改革だ。それが叶わない限り、Jリーグのアジアの覇権争いにおける衰退ぶりは、深刻化の一途を辿ることになるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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