圧巻の「MSN」! 徹底マークもメッシ2得点 バルサが敵地でアーセナルに完勝
3人のカウンターで挙げた先制弾
ハーフタイムを終えると、バルセロナはさらに攻撃の圧力を強めていく。後半3分にはイニエスタの精密なスルーパスからネイマールが抜け出しシュートを放ったが、チェコ代表GKペトル・チェフが落ち着いてセーブ。 一方、守勢続きのアーセナルにとってこの日最大のチャンスは後半15分に訪れる。スペイン代表DFナチョ・モンレアルの左からのクロスをフランス代表FWオリビエ・ジルーが頭で合わせたが、テア・シュテーゲンが間一髪セーブした。
しかし後半26分、ついに「MSN」のカウンターが炸裂する。左サイドでボールを拾ったネイマールのキープからパスを受けたスアレスが股抜きパスを通し、再びネイマールへ渡る。左サイドを疾走した背番号11が相手マーカー2人を引きつけると、ゴール前中央にフリーで走りこんだのはメッシだった。過去にメッシとの対戦でゴールを許していなかったチェフの逆を取り、難なくゴールネットを揺らした。
試合前日の会見でルイス・エンリケ監督がMSNを機能させる方法を問われた際「それは『アブラカタブラ』と言えば、彼らは魔法のようなプレーを披露してくれる」と冗談めかして話題となったが、3人の創造性で奪った一撃は指揮官の発言そのものだった。
そして後半38分、ドイツ代表DFペア・メルテザッカーのクリアが小さくなったところをクリアしようとしたフランス代表MFマテュー・フラミニが、プレスに来たメッシを蹴ってしまいPKの判定が下る。これを背番号10が落ち着いてゴール左隅に決めて、バルサにとっては大きすぎる2点目のアウェーゴールを手に入れた。
3月16日にカンプ・ノウで行われる第2戦は、ブラウグラナ(青とエンジ)の軍団が圧倒的に優位な状況で迎えることになった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images