「もっと発展していける」 INAC仲田歩夢が“女子アスリートの一面”に込めたサッカー界への思い

グラウンドにて、カメラに笑顔を向ける様子【写真提供:INAC神戸レオネッサ】
グラウンドにて、カメラに笑顔を向ける様子【写真提供:INAC神戸レオネッサ】

「女子サッカーっていいなと目指してもらえる選手がたくさんいたら…」

 仲田のインスタグラムに目を移せば、INACの同僚たちとのサッカーシーンだけでなく、友人とのディズニーやカフェ訪問、結婚式のドレス姿、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛期間にはクッキーやプリン、ガパオライス、モチコチキンなどの手料理などオフショットも多い。そこには「プライベートな部分を知りたい方もいると思うので」という思いが反映されているが、意外にもファッションのこだわりは少なく、その時の直感に任せているという。

「結構、フィーリングで『これ可愛いな』と思って買い物をするタイプです(笑)。自分のなかでピンと来たものを買ってしまうので、〇〇系とかお店は特に決まっていません。若い頃に比べたら、大人っぽい格好をするようになったかなと感じますけど、カジュアルな服を着たい日もありますし、パーカー・Tシャツみたいなラフな格好でも全然出かけます。その日のファッションに合わせてメイクも少しカラーを変えたりするのが、オフの日の唯一の趣味ですね」

 過去になでしこリーグが発表したスタジアム調査のサマリーレポート(2014年度)によると、観戦者は男性が71.7%以上を占め、男子プロリーグのJリーグよりも約10%高い。仲田はより多くの女性に、女子サッカーに興味を持ってもらいたいと目標を掲げる。

「毎日サッカーをしているので、休みの時は非日常というか、サッカーのことは忘れて楽しむというのが私のなかでは大事な時間です。女性にも『女子サッカーっていいな』『こういうふうになりたいな』と目指してもらえる選手がたくさんいたら、女子サッカーはもっと発展していけると考えています」

 女子サッカー選手が今以上に憧れの存在となるように、仲田は女性アスリートとして“ありのままの自分”を貫いている。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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