ユベントス移籍のブラジル代表MFアルトゥール、バルセロナの”手法”に家族が激怒
退団するように圧力をかけられたと家族は受け取り、不快感を示す
ブラジル代表MFアルトゥールは、来季にスペイン強豪バルセロナからセリエAの王者ユベントスへの移籍が決まってるが、家族によるバルセロナへの怒りと、ブラジル代表の先輩によるアドバイスが大きな影響を与えたという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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アルトゥールは、新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦が中断された3月頃から少しずつ去就に関する噂が聞かれるようになった。そのなかで、ユベントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチとのトレードが行われるのではないかという報道が両国のメディアで盛んに飛び交い、最終的に6月に正式発表されるに至った。
その経緯のなかで、アルトゥールの家族はバルセロナのやり方に激怒したという。
「アルトゥールは昨年10月以来、バルセロナの強化部から移籍交渉を進める可能性があるというメッセージなどは受け取っていなかったが、突如として退団に同意するように求められた。彼の家族は、バルセロナの正直さやスマートさのまったくないやり方に激怒した。バルセロナはメディアを使ったキャンペーンで、アルトゥールに罪悪感を与えて退団に同意するように圧力をかけた。そして、キケ・セティエン監督もアルトゥールを嫌った。家族はそう受け取った」
選手を獲得する場合にも戦略に長けている印象の強いバルセロナだが、アルトゥールをユベントス行きに合意させるべくメディアを使ったと感じさせたことが、家族を激怒させたという。一時期は、バルセロナの望み通りになることを嫌ってユベントス行きに合意しない可能性も指摘されていた。
一方で、アルトゥールと同様にバルセロナからユベントスに移籍してプレーした経験を持つブラジル代表DFダニ・アウベス(サンパウロ)が、優れた施設を持つことや、クラブによりプレーモデルが管理されていること、国際的な経験を積むことの有用性をアドバイスし、アルトゥールも納得したとしている。
双方ともに独立した移籍金を発生させ、アルトゥールに関してはボーナス込みで最大8200万ユーロ(約98億円)が4年の分割払いで支払われると発表されている。ユベントスでどれだけのプレーを見せるのか、来季が注目される1人だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)