ACL日本勢が痛恨の黒星スタート J王者広島の主将「力がない」

広島はホームで逆転負け FC東京も敵地で1点及ばず

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が23日に開幕し、Jリーグ勢2チームが初戦でいきなり黒星発進。2008年のガンバ大阪以来となるアジア制覇に向けて、厳しい船出となった。

 昨季Jリーグ王者で昨年12月のクラブワールドカップで世界3位となったサンフレッチェ広島は、本拠地で中国1部山東魯能と対戦。先制したものの、中国の強豪に1-2の逆転負けを喫した。

 この日の広島はゼロックス杯で左足を痛めたFW佐藤寿人がベンチメンバーから外れた。代役の1トップにはFW皆川佑介、2シャドーにはU-23日本代表FW浅野拓磨、今季新加入のナイジェリア人FWピーター・ウタカが名を連ね、ベンチにはU-23日本代表候補MF野津田岳人らが控えた。

 広島は序盤から丁寧なビルドアップで、山東のプレスをかわそうと奮闘した。元ブラジル代表MFジエゴ・タルデッリらが仕掛ける相手のカウンターに肝を冷やす場面もあったが、徐々にシュートを打つ場面が増えていく。

 ゲームが動いたのは、スコアレスで折り返した後半だった。同19分、右サイドでボールを奪った日本代表DF塩谷司がボールを奪い、そのままクロスを上げる。すると皆川がヘディングで後方に流し、左サイドのMF清水航平が胸トラップから左足を振り抜いた。ジャストミートした一撃はシュート回転がかかり、ゴール右隅へと吸い込まれ広島が先制に成功した。

 だが先制点の歓喜から3分後、CKからニアサイドへ走りこんだ中国代表FWヤン・シュにヘディングで同点にされると、試合は山東ペースになる。そして後半33分、広島は左サイドを途中出場のMFウー・シンハンに崩されると、DF千葉和彦に当たって角度が変わったボールを、タルデッリに難なく押し込まれて試合をひっくり返された。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング