反人種差別を訴えたポグバの “新ヘアスタイル”に海外脚光 「髪型で支持を示した」
ボーンマス戦で「Black Lives Matter」運動の“シンボル”を剃りこんだ髪型を披露
マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ボグバは、現地時間4日に行われたプレミアリーグ第33節ボーンマス戦にフル出場した。ユナイテッドが5-2と勝利を収めたなか、海外メディアはこの試合でポグバがお披露目した新たなヘアスタイルに注目している。
ポグバはユナイテッドの下部組織で育ち、2011年にトップチームへ昇格。翌12年にユベントスに移籍すると、4年間にわたってレギュラーとして活躍し世界トップクラスの選手として評価を高め、16年夏に当時の史上最高額となる1億500万ユーロ(約127億円)の移籍金でユナイテッドに復帰した。
ユナイテッドでは負傷などの影響で満足のいくキャリアを送れず、昨夏には移籍希望を公にしたとも伝えられていたが、シーズン再開後の試合では高度なスキルで存在感を発揮。第30節のトッテナム戦(1-1)では華麗なドリブル突破からPKを獲得し、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスの同点弾につなげている。
そんなポグバはユニークなヘアスタイルを披露することでも知られるが、4日に行われたボーンマス戦では、側頭部に握り拳があしらわれたヘアスタイルで出場。これはアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで白人警官によって黒人男性が殺害された事件をきっかけに広がった「Black Lives Matter」運動のシンボルとされるもので、英紙「デイリー・メール」は「マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバは、新しい髪型でBlack Lives Matter運動への支持を示した。そこには、Black Lives Matterのシンボルである握り拳を剃りこんでいる」などと伝えている。
ポグバ自身も公式インスタグラムを更新し、右手で握り拳を作りながら新ヘアスタイルを披露する2枚の写真を投稿。「no justice no peace」と綴り、改めて反人種差別を訴えていた。