ACL初戦の山東戦で広島の手倉森Jエース浅野が先発! 惜しいループ弾で見せ場作る
故障明けのレフティ野津田もベンチ入り 前半を0-0で折り返す
AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が23日に開幕し、サンフレッチェ広島は中国1部の山東魯能と対戦した。20日の富士ゼロックス・スーパー杯でガンバ大阪相手に3-1で勝利した昨季のJリーグ王者は、中国の強豪に対しても森保一監督の下で築き上げたスタイルで戦い、前半を0-0で折り返した。
この日の広島はゼロックス杯で左足を痛めたFW佐藤寿人がベンチメンバーからも外れた。1トップの先発には皆川佑介、2シャドーにはU-23日本代表FW浅野拓磨、今季新加入したナイジェリア人FWピーター・ウタカが名を連ねた。ベンチにはU-23日本代表候補MF野津田岳人らが控えた。
序盤から広島は資金力に優れる山東相手に、両サイドの清水航平、柏好文が高い位置を取ってクロスを送り込む場面が目立った。一方でプレーオフを勝ち上がってきた山東は、ブラジル代表を率いた経験のあるマノ・メネーゼス監督の下、ブラジル代表DFを中心に手堅く守備ブロックを築き、カウンターを狙ってきた。
前半16分には、元ブラジル代表MFジエゴ・タルデリがGK林卓人が前に出ていたところを見逃さず、ハーフウェーライン左サイドから際どい超ロングシュートを狙うなど、一瞬も気が抜けない展開となった。同31分には広島が、ペナルティエリア内で間接FKを取られる。しかし、このピンチは壁の中に入っていた山東の選手に当たり、事なきを得た。
広島は同38分にウタカがペナルティエリア外やや右から、繊細なタッチでのループシュートを放って相手GKワン・ダーレイを慌てさせる場面を作るなど、シュートを打つ場面が増えた。そして同45分には青山の斜め前方へのパスをウタカがダイレクトではたき、浅野が1対1の局面を迎えたが、ループシュートは枠外へ逸れた。その直後のCKではボールが直接ゴールに吸い込まれたが、皆川が相手GKへのファウルを取られ、ゴールは認められず。広島にとってはチャンスが立て続けに訪れたが、スコアレスのまま前半を終えた。
広島にとって初となるアジア制覇への初戦は、後半も緊迫必至の展開となっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images