「僕はキングカズに憧れて…」 鹿島DF内田篤人、再開初戦で新たな決意「また歴史を作っていく」
内田が再開戦で決意を新た 「新しいスタートでまた歴史を作っていく」
なかでも、やはり試合を再開できた喜びは大きい。予想にもしなかった4カ月にわたる中断。いつ練習ができるのか、ピッチに立つことはできるのか。選手は自粛期間も漠然とした不安を抱えたままだった。Jリーグ再開が決定しても、見えない不安からは逃れられないまま。それでも、ファン、サポーターのため、未来の子供たちのため、内田は少し表情を引き締めてゆっくりと語った。
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「運営に関しては、バスで(会場に)入るときも列に並んで体温を測ってくれたし、フロンターレさんのスタジアムで準備も大変ですけど、しっかりしてくれていた。僕はキングカズに憧れてJリーガーになりたくてサッカー選手になったけど、この歩みを止めない。新しいスタートでまた歴史を作っていく。僕らでJリーグの火を止めない」
カズこと横浜FCの元日本代表FW三浦知良の背中を追って、上り続けた内田。その気持ちを今、全国大会が中止となって絶望する中高生や、夢を抱く子供たちにも忘れないでもらいたい――。だからこそ、自分たちが再開したJリーグで見せるべき姿を胸に刻み込んでプレーしなければいけない。リーグを代表した決意に満ちた言葉だった。
最後は「そのなかで、内田が……。(2失点目のシーンで)なんでかぶったんだろ。家長さんのあのキック。ブラジル人選手(レアンドロ・ダミアン)が目に入ったんだよ!クソー」と、悔しさを露わにしながら”らしく”締めくくった。いろいろな思いが交錯し作り上げられた再開戦。内田にとってもキャリアの中で忘れられない一日となったことだろう。