“遅咲き”レスターFWヴァーディ、歴代12位のスピードでプレミア通算100ゴールを達成

プレミア通算100ゴール弾を決めたレスターFWジェイミー・ヴァーディ【写真:AP】
プレミア通算100ゴール弾を決めたレスターFWジェイミー・ヴァーディ【写真:AP】

クリスタル・パレス戦でプレミア通算100得点達成 再び得点ランク1位にも浮上

 レスターの元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディが現地時間4日のプレミアリーグ第33節クリスタル・パレス戦(3-0)でプレミアリーグ通算100得点を達成。プレミアデビューが27歳と遅咲きのストライカーが、リーグを彩ったレジェンドが揃う“100クラブ”の仲間入りを果たした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 ヴァーディは2012年に当時英2部だったレスターに加入。2年後の14-15シーズンに昇格してプレミアデビューを飾ると、翌2015-16シーズンには日本代表FW岡崎慎司(現ウエスカ)と2トップを組み、カウンター主体のチームの中で自慢のスピードと決定力を遺憾なく発揮。24得点を決めてクラブ史上初のリーグ制覇に貢献した。

 レスター加入前までセミプロカテゴリーの英5部リーグでプレーしていたことでも知られる苦労人だが、2015-16シーズン以降はコンスタントに二桁ゴールを重ねてきた。

 そして、クリスタル・パレス戦でのヴァーディは1-0で迎えた後半32分にMFジェームズ・マディソンからのお膳立てを受けて右足でゴールネットを揺らした。これが今季リーグ戦20得点目で、同時にプレミア通算100得点目になった。後半アディショナルタイムには得意のカウンターから最後はGKとの1対1を冷静に沈めて今季21得点目もゲット。3-0の勝利に貢献し、リーグ得点ランキングでも再び単独首位に立った。

 プレミアデビュー、そしてプレミア初ゴールがいずれも27歳と遅咲きのヴァーディ。「スカイ・スポーツ」によれば、これは”100クラブ(100得点を達成した選手たちの総称)”入りを果たした選手の中では元アーセナルのFWイアン・ライト氏(30歳)に次いで2番目の遅さだが、そこから約6シーズンをかけて100得点にまでこぎつけた。

 そして、ヴァーディは通算206試合で100得点に到達。これはベルギー代表FWロメル・ルカク(現インテル)や元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏(元チェルシー)らを上回る歴代12位の記録で、1ゴールに要した時間は166分で歴代8位となっている。

 なお、100得点達成の史上最速記録は元イングランド代表FWアラン・シアラー氏(元ブラックバーン、ニューカッスル)で124試合。1ゴールあたりの出場時間が最も短かったのはアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(現マンチェスター・シティ)で107分だった。

 33歳で初のプレミア得点王の期待もかかるヴァーディ。残り5試合でどこまで数字を伸ばすことができるだろうか。

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