遠藤保仁、“無観客”大阪ダービーでJ1最多632試合出場へ 「鉄人」であり続ける理由とは?
“鉄人”遠藤のコンディション調整法 年齢を重ね変化「状況に応じて移行してきた」
試合出場へのこだわりを強く持ち続け、2月23日にはJ1最多タイの631試合へと到達。昨年8月2日、第21節ヴィッセル神戸戦では遠藤自身が「ものすごく価値がある」という公式戦1000試合出場を達成した。
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「年間単純計算で40何試合やっていないと到達できない記録なので、リーグ戦だけじゃなく、代表、カップ戦をこなしながらリーグ戦も出場しなきゃいけないので、1年間トータルのコンディション作りというのは必要不可欠になってくる。そう考えると、リーグ戦の記録もものすごく価値があると思いますけど1000試合のほうが価値ある」
そもそも大怪我はほとんどない。1年間戦える体を作ることは年齢を問わず難しいとされるも、自身に問いながら年々トレーニングを変化させている。40歳となり、身体的な衰えを感じないと言えば嘘になる。特に視覚については視力1.2というものの、「年を重ねるごとに視野も狭くなる傾向にある。ゲーム中、常に周りを確認してというのは昔より増えた」と本人も実感。それでも、1000試合以上戦い続けている体でやはり大きな怪我はない。
「今はスムーズに体を動かすのがメインになっている。鍛えるというよりは、年齢を重ねるごとに一歩出ないとか反応が遅れてしまうとかがないようにということが、メインになっていますけどね。いろんな観点からあると思いますけど、基本的には柔軟性をより良くしたり、柔軟性を保ちながら力を入れる運動とか、そういうのがメインになってくると思います。ヨガとかもやったりしています。動きながら、というのが多いので、動きを取り入れた中でのスムーズさをメインにしていますね」
ここ数年は、柔軟性を重視。オフの日には後輩を誘ってヨガ教室へ通うこともある。試合後には、1人でひっそり温水・冷水・炭酸水が揃うクラブハウスへ戻って疲労が蓄積しないよう人一倍ケアに気を遣うこともある。オフ期間に自主トレをするようになったり、自身のコンディションを知り尽くしている。
「意識はずっと前からしていますけど、鍛える部分から柔軟性に移行してきたのはここ数年。今に始まったことではないですけど、その時その時で、もう重たい物をがんがん上げるという年齢でもない。状況に応じて移行してきた」