12戦連続先発のミラン本田 2位ナポリを相手に示した主軸の風格と献身性

劣勢の末の勝ち点1 試合後は「お疲れさまです」の一言で会場を後に

  ACミランの日本代表FW本田圭佑は、22日の敵地ナポリ戦で先発フル出場を果たし、終始劣勢の試合展開ながら1-1のドローに大きく貢献した。

 1点ビハインドの前半44分に、左足で鋭いクロスをゴール前に送りMFジャコモ・ボナベントゥーラの同点弾を演出。さらにゲーム終盤の後半44分には、あわやという強烈な左足ミドルを放った。ユベントスと激しい首位争いを展開する2位ナポリに圧倒的に試合を支配されたなかで、本田は守備面でも90分間奮闘し、勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

 またチームは、熱狂的な南部の洗礼も受けている。試合前夜にはナポリ市内の宿舎の前に、相手サポーター200人が集結。睡眠妨害のために大合唱し、地元警察が出動するというトラブルが起きていた。

 試合後の本田は、報道陣に「お疲れさまです」と一言。2015年最終戦の第17節フロジノーネ戦から公式戦12試合連続の先発出場と、シニシャ・ミハイロビッチ監督からの信頼を確かなものにしている背番号10は、主軸としての風格と苦戦の余韻を漂わせながら、言葉少なにスタディオ・サン・パオロを去っていった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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