ドルトムントMFサンチョ、ユナイテッドは“半値”67億円希望 去就の鍵を握る逸材は?
ドルトムントは134億円を要求、U-17英国代表FWベリンガムの動向次第で風向き変化も
マンチェスター・ユナイテッドは今夏に注目銘柄のイングランド代表MFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)の獲得に動くと噂されていた。しかし、1億ポンド(約134億円)の市場価値があると言われる同選手に対し、5000万ポンド(約67億円)以上を支払うことはないとクラブ関係者が明らかにした。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
ユナイテッドはまだ正式なオファーは送っていないが、新戦力候補の筆頭としてサンチョの獲得を希望している。ネックとなっているのはその移籍金の高さだ。
サンチョは今季ブンデスリーガで17得点16アシストと大暴れ。ドルトムントはクラブとの契約が2年残るサンチョの移籍に1億ポンドを要求している。しかし、ユナイテッドのクラブ関係者が「スカイ・スポーツ」に対し、5000万ポンド以上は支払うことはないと語ったという。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中のクラブが財政的に大きな打撃を受けている。ユナイテッド側は1億ポンドの要求額はそうした影響を反映したものではなく、“適正価格”まで大幅に削減する必要があると考えているという。一方でドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァッケCEOはすでにドイツメディアのインタビューで「コロナウイルスの影響により値引きはしない」と明言している。
ただし、「スカイ・スポーツ」はバーミンガムのU-17イングランド代表FWジュード・ベリンガムがサンチョの去就問題に関して鍵を握る存在になる可能性があるとも指摘している。
昨年8月に16歳でプロデビューを飾ったベリンガムはユナイテッドやドルトムントを含む複数のビッグクラブが獲得を狙っている17歳の逸材。一部報道ではすでにユナイテッド行きを断り、ドルトムント行きを決断したとも報じられている。ベリンガムの加入が決まることで、入れ替わりでサンチョがユナイテッド行きに合意する可能性はあるとされている。
このコロナ禍で1億ポンドの要求を満たせるクラブは決して多くはないが、一方で2年後の2022年にはサンチョがフリーで移籍できてしまう状況をドルトムントも気にかけているという。プレミア復帰を希望しているとも言われる20歳の動向は今後も注目を集めそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)