敵地で痛恨ドローも5勝2分と無敗継続 不屈のジダン率いるレアルは「9差」を逆転できるか

イスコの”偽9番”には手応えあり

 継続性を強調したジダン監督だったが、このマラガ戦ではセンターフォワードのフランス代表FWカリム・ベンゼマと、右ウイングのウェールズ代表MFギャレス・ベイルを負傷で欠いたため、エースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを含めた自慢の攻撃ユニット「BBC」トリオに頼らない攻撃の構築が求められていた。そうしたなかで指揮官は、代役として3トップの中央にMFイスコを、右ウイングにFWヘセ・ロドリゲスを起用。特に不慣れなセンターフォワードを務めたイスコに関しては、次のようにコメントしている。

「イスコはセンターフォワードとしてプレーしていなかった。彼は(インサイドハーフの)ルカ(・モドリッチ)とマテオ(・コバチッチ)と連動して動いていた。このアイデアは(チームに)良い動きをもたらしていたと思うし、彼らはよくやったと思うよ」

 マラガ相手に勝ち切れなかったものの、主力に負傷者がいるなかで新しい攻撃の形を作れたことには確かな手応えも感じているようだった。選手との関係悪化によりベニテス前監督が更迭されて以降、ジダン監督はリーグ戦7試合を戦い、5勝2分と無敗をキープ。選手としても”白い巨人”のユニホームに袖を通し、優勝することの難しさを誰よりも知るジダン監督は、最後まで諦めることなくリーガを戦い抜くつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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