本田の一発はインザーギ監督の現役時代を彷彿させるゴール!? 「こういうゴールをピッポはたくさん決めてきた」
本田の開幕戦ゴールを地元紙は“雷光”と絶賛
ACミランMF本田圭佑が8月31日のセリエA開幕戦のホーム、ラツィオ戦で前半7分に奪ったゴールが“雷光”と絶賛されている。1日付イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトが「スーペルピッポ、ミランがラツィオを3-1で倒した」と報じている。
記事では「試合開始7分、エルシャラウィからの完璧なアシストで、本田がノーマークでゴールを押し込んだ。雷光のように素早い3タッチによる急襲だった。バランスを欠いたラツィオに打撃を与えた」と評しており、DFボネーラからFWステファン・エルシャラウィと経由したタッチ数の少ない鋭いカウンター攻撃を絶賛している。
また記事では「それぞれのFWが迅速に反応してゴールを決める。自分のため、チームのためにイメージする典型的なカウンターだった。こういうゴールをピッポはたくさん決めてきた」とも報じ、相手DF陣の隙を突く速攻は現役時代に世界屈指のストライカーとして名を馳せたインザーギを彷彿させるようなゴールと指摘。本田は指揮官のスタイルを体現したと印象付けており、それは今後の大きな評価の対象となるかもしれない。
一方、地元新聞紙上の採点で最高点を手にしたのは若きイタリア代表FWエルシャラウィだったが、最大の称賛を受けたのはインザーギ新監督だった。ラツィオ戦での胸をすくような勝利で「監督としては戦術的にパーフェクトだった。ピッポがミラニスタにミランを取り戻してあげた」とまで評されている。
ピッチ上には新指揮官を支える恒例のエールがこだました。
「オイ!オイ!オイ!オオイ!オイ!オイ! ピッポ インザーギ セーニャ ペル ノイ!(ピッポが俺たちのためにゴールを決めてくれる!)」
現役時代にもサンシーロに響き渡ったクルバ(ゴール裏)からのコールで称えられた新監督、そして、そのイズムを体現しようとする本田の今季に大きな期待が集まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web