プレミアリーグ、再開後にクオリティー低下? 試合データの“変化”を英メディア指摘
「BBC」が再開後の試合データを検証、1試合当たりのシュート数、平均得点などに注目
約3カ月間の長期中断期間を経て今月再開したプレミアリーグは第31節を終え、首位を独走していたリバプールが30年ぶりのリーグ制覇を決めた。そうしたなかで英公共放送「BBC」は再開後の試合のデータを検証し、試合のクオリティー低下を示唆していると報じた。
新型コロナウイルスのパンデミックを受け、プレミアリーグは3月中旬から中断していた。約3カ月間の空白期間を経て、6月17日から再開。日本時間の先月30日までに各クラブが2〜3試合を消化している。
BBCは再開後に行われた試合のデータを中断以前のものと比較。シュートチャンスやゴール数が減少傾向にあり、インテンシティーも低下して全体的にクオリティーが低下しているのではと仮説を立てている。
具体的な数字を見てみると、開幕から3月9日までに行われた中断前の計288試合では1試合あたりの平均得点が2.7だったのに対し、再開後24試合では平均2.2まで低下。同様に1試合あたりのシュート数は平均25.2本から21.5本、ゴール決定率は10.8%から10.1%まで下がっている。
サンプル数の違いからデータはあくまで参考程度のもので、過密日程や無観客試合の影響も無視はできないだろう。とはいえ、記事では「マンチェスター・シティが5-0でバーンリーを下した試合と、リバプールがクリスタル・パレスを4-0で粉砕した試合の2つは目立っているが、これらを除けば盛り上がりに欠けていた」と全体的に試合のクオリティーが下がっていることを指摘した。
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