【THIS IS MY CLUB】「浦和のために何ができるか」 クラブ創設時から知る土田SDと“ホームタウン”の絆
浦和は「サッカーに理解がある街」…だからこそ「責任がある」
「一言では表せないけど、浦和に来てから街の人たちと接点を持ちながら生活をしていると、浦和のサッカーはこうだ、だから応援している、だから浦和レッズを大事にしているという気持ちを身近に感じられるんですね。そういう街をホームタウンにしているチームは少ないはず。そこから責任を感じてやらないといけないと思ってきたんです。浦和という街はサッカー文化が根付いていて、サッカーに理解がある。だからこそ責任があると言い続けてきて、これからも言い続けます」
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浦和の代名詞の一つとも言える観客動員数の多さには、こうした地域の支えがある。クラブ単位で言えば、ハートフルクラブというサッカーを通じて子供たちの成長に寄与する活動も長年続けているし、地域との関わりはある。その力はクラブに大きな力を与えるものだけに、主役である選手たちと街の距離感に対して土田SDが敏感になるのは自然なことだろう。そうした意味では、地域社会に貢献するJクラブ、Jリーガーの存在という側面がクローズアップされたとも言えるはずだ。
その強力な味方であるサポーターも、7月4日のJ1リーグ再開は無観客での“リモートマッチ”となるため、当然スタジアムには来場できない。その後も段階的に動員可能人数が増えていくとはいえ、満員のスタジアムという光景が戻るのはまだ少し先になるはずだ。
だからこそ土田SDは「最初は無観客で再開するわけですけど、我々は責任を感じてプレーします。この疲弊した世の中、浦和の街もそうですけど、そこにサッカーで力を与える。それが自分たちの責任だと選手にも話していますから。そういうものを画面から感じてもらえるようにやりたい」と力を込めた。
「サッカーの街」と呼ばれる地域との絆を再確認した浦和が、それをプレーでどう表現していくのか。プレーの映像を通して感じられる熱量で浦和の街を活性化させることが、土田SDの誓いだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)