バルサ指揮官は「ますます孤独になっている」 “空中分解”の危機をスペイン紙指摘
1月に就任したセティエン監督、選手との関係性に亀裂発生か
バルセロナのキケ・セティエン監督はもはや選手たちからの信頼を失い、孤立状態に陥ってしまったようだ。スペイン紙「マルカ」がスペイン王者の危機を報じている。
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昨季までベティスを率いたセティエン監督は今年1月、エルネスト・バルベルデ前監督の解任を受け、バルセロナの新監督に抜擢された。初陣となった第20節のグラナダ戦(1-0)は白星で飾ったが、翌節のバレンシア戦(0-2)で敗れるなど新天地ではやや不安の残るスタートを切った。
一時はレアル・マドリードを抜いて首位を走っていたものの、現地時間19日の第30節セビージャ戦(0-0)のドローで首位から陥落。この試合の後に元スペイン代表DFジェラール・ピケが「優勝は非常に難しい」とタイトルを諦めるような弱気発言をして物議を醸した。27日の第32節セルタ戦(2-2)でも引き分けとなり、バルサの周辺で不穏な空気が流れ始めている。
クラブ内では選手と監督の関係に亀裂が生じているようだ。スペイン紙「マルカ」は「セティエンは今の状況を解決することができず、ますます孤独になっている」と、指揮官はすでにロッカールーム内での信頼を失っていると報じた。
セルタ戦の給水タイムではセティエン監督から選手に話しかけることはほとんどなく、話しかけても無視する選手も多いため、アシスタントコーチのエデル・サラビアが間を取り持っていたような状況。また、練習中も同じような状況に陥っているという。
こうした選手と監督の関係についてはクラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も認識しているという。以前までは今季バルセロナがタイトルを獲得できればセティエン監督の立場が保証されていると考えられていたものの、現実的にはリーグ優勝では不十分でUEFAチャンピオンズリーグ優勝だけが残留の唯一の道になっているとの指摘もある。セティエン監督はそれほど追い込まれた状況にあるようだ。
空中分解の危機すら漂い始めているバルセロナ。セティエン監督は選手からの信頼を取り戻すことはできるのか。