“ゼロトップ”の師弟関係が崩壊!? 「怒りを感じる」ローマ監督が反逆のトッティに厳罰処分

トッティに対して続いた”説教”

 指揮官としては、ベンチ内やロッカールームでの衝突を未然に防いだ格好だが、会見ではその場にいないトッティに対しての“説教”が延々と続いた。

「トッティは偉大なプレーヤーで、私も敬意を払わなければいけないと思っている。しかし私は、チームすべてのプレーヤーに対しても敬意を払わなければならない。その平等性を保たなければ、彼が会見場に呼び寄せられて、好き勝手なことを言えることになってしまう。そんな振る舞いは真っ当ではない」

 スパレッティ監督は2005年から09年までのローマ第1次政権で、斬新な「ゼロトップ」システムを採用し、魅力的なサッカーを披露した。その最前線で君臨したトッティは、ゴールにアシストにと八面六臂の活躍を見せるなど両者にとって幸福な関係を築いていたが、現在は完全にいがみ合う状況になってしまった。CL出場圏内となる3位以内を目指すチームにとって、厄介な火種となってしまうのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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