ポグバ、C・ロナウド、カシージャス… 「モウリーニョvsスター選手」の確執を英紙回顧
トッテナムMFエンドンベレと新たな火種 「モウリーニョ監督の下ではもうプレーしない」
今季開幕前にクラブ史上最高額の移籍金でリヨンからトッテナムに加入したフランス代表MFタンギ・エンドンベレが、自身の起用方針を巡ってジョゼ・モウリーニョ監督と対立している。米スポーツ専門局「ESPN」によれば、「モウリーニョ監督の下ではもうプレーしない」とエンドンベレが発言したとも報じられていて、両者の関係はすでに修復不可能な状態に陥っているようだ。しかし、世界的なスター選手とモウリーニョ監督との衝突は今回に限ったことではなく、過去に何度も繰り返されてきたと、英紙「ザ・サン」は伝えている。
モウリーニョ監督はマンチェスター・ユナイテッド時代に、エンドンベレと同じフランス代表のMFポール・ポグバとも対立している。2018年12月2日に行われたサウサンプトンとの試合で、味方にパスを出さずに自己中心的なプレーに終始したとして、ハーフタイム中にチームメートの前でポグバを「ウイルス」と呼んで非難。この後、ポグバが練習場で同監督のことを、「あいつはクソ野郎だ」と叫ぶ姿が目撃されるなど、両者の関係は最悪の状態になった。
また、元ブラジル代表MFカカがモウリーニョ監督について、「ジョゼ・モウリーニョは僕にとって難しい監督だった。僕はトレーニングに励み、一生懸命戦ったが彼の信頼を得ることができなかった。それで彼とは一緒に働けないと悟った」と語るなど、レアル・マドリード時代には複数の選手たちと問題を抱えていた。
守護神だった元スペイン代表GKイケル・カシージャスは、メディアにチーム内の情報をリークするスパイだとモウリーニョ監督から疑われてレギュラーのポジションを失い、ポルトへの移籍を余儀なくされた。絶対的エースだったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとは、「おそらく彼は、自分がなんでも知っていて、コーチがこれ以上彼を伸ばしてやることなんてできないと考えているんだ」と、メディアの前でモウリーニョ監督自身が同選手への不満を口にして物議を醸したこともある。
その他にもチェルシー時代に元カメルーン代表FWサミュエル・エトーを冷遇し、その仕打ちに怒った同選手が「モウリーニョは馬鹿な操り人形だ」と発言するなど、自らの方針に合わない選手は容赦なく批判して徹底的に排除してきたのが、モウリーニョ監督流のチームマネジメントだった。相手が誰であっても決して自分のスタイルを変えないのはさすがだが、これでは選手との間で問題が絶えないのも仕方ないのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)