バルサ指揮官、若手起用への“葛藤”吐露 「シーズンを計画する際にクラブが案じるべき」
次節に向けた遠征メンバーに若手を多く招集も…「難しい」と本音明かす
バルセロナはスペインのラ・リーガ終盤戦で同勝ち点ながらレアル・マドリードに首位を明け渡す展開となった。過密日程のなかでオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングらが負傷離脱する苦しい台所事情にあって、キケ・セティエン監督は数多くの下部組織出身の若手を遠征メンバーに入れた。ただしスペイン紙「マルカ」によると、積極起用への葛藤を語っているという。
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現地時間27日に開催されるリーガ第32節セルタとのアウェーマッチ、バルサはMFリキ・プッチ、FWアンス・ファティといったトップチームに絡んでいるメンバーだけでなく、DFロナウド・アラウホなどBチームで主にプレーする下部組織出身者を遠征メンバーに入れた。これは来週のミッドウィークにある難敵アトレティコ・マドリード戦を見据えたものとも言えるが、セティエン監督はこのように語っている。
「若い才能がもっとプレーできるようにすること。それは私が照準を合わせることでなく、シーズンを計画する際にクラブが案じるべきことだ。それぞれのポジションで世界最高レベルの選手5人と契約していれば、ユース上がりの若手たちのための居場所を確保することは難しいからね」
故ヨハン・クライフ氏を信奉し、ポゼッション重視の哲学を貫くセティエン監督だが、現役時代にバルサ所属経験はなく“外様”としての招聘である。そうした背景もあり、結果を出さなければ監督業は続けられないという危機感もあるのか、長期的な育成戦略を選択するわけにはいかないのだろう。
「全てを勝ち取りたいし、常に最前線にいたいと思うと同時に、17歳の少年に対して、W杯優勝を経験した選手のようなパフォーマンスを望んでいる。そして誰もが勝つことを望んでおり、もし私が4人の子供たち(下部組織出身者)をスタメンにして勝てなかった場合、私はクラブから追い出されるだろう」
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシらが健在な一方で、バルサは自慢の下部組織が近年あまり機能していないと言われている。そこにはセティエン監督の言うような事情もあるのだろう。過密日程のなか、若き才能はセティエン監督から与えられた数少ないチャンスを生かす必要がありそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)