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リーガ日本人最多得点に並んだ乾 海外メディアも「パワフルな一撃」と称賛
セルタ戦で今季3点目 04-05シーズンの大久保の記録に並ぶ
エイバルの日本代表MF乾貴士は、20日に行われたセルタとのアウェーゲームに先発フル出場し、後半42分に正確なミドルシュートで今季3得点目を決めた。試合は2-3で敗れたが、2004-05シーズンにマジョルカでプレーしたFW大久保嘉人(現川崎F)に並び、リーガ・エスパニョーラにおける日本人選手としての1シーズン最多得点記録に並んだ。
エイバルは0-3と大きなビハインドを追った。しかし、後半39分にFWサウル・ベルホンがPKを決めて2点差に迫る。そして3分後、乾は左サイドタッチライン際でボールを受けると、得意のドリブルで中央に切れ込んでいく。ペナルティエリア左の頂点部分に達したところで右足を思い切りよく強振すると、低い弾道のシュートはファーサイドのサイドネット目がけて一直線。見事にゴールネットを揺らし、追撃ムードのチームをさらに勢いに乗せた。
試合はそのまま終了し、勝ち点獲得にはあと一歩届かなかったが、乾のゴールは高い評価を得ている。米テレビ局「ESPN」では「サウルのPKと乾のパワフルな一撃は、セルタを動揺させた」と、乾のスーパーゴールを含め、エイバルの怒涛の追い上げを絶賛していた。
乾は今季18試合目の出場で3得点目を挙げた。04-05シーズンに大久保嘉人が記録した3得点(13試合)という、リーガ日本人最多得点記録に並んだ。リーグ戦は13試合を残しており、レギュラーに定着している乾は記録更新を視野に入れている。この日敗北を喫したセルタにかわされ、暫定7位に転落となったエイバルだが、欧州カップ戦出場も十分狙える位置につけているだけにチームとしてのさらなる躍進にも注目が集まっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images