中村俊輔はピッチ外でも「ファンの心をつかんだ」 セルティックでの伝説を英メディア回顧

セルティック時代の中村俊輔【写真:Getty Images】
セルティック時代の中村俊輔【写真:Getty Images】

42歳の誕生日を祝福し特集 「今も現役でプレーしていることを考えれば…」

 横浜FCの元日本代表MF中村俊輔は、24日に42歳の誕生日を迎えた。英メディア「プラネット・フットボール」は、スコットランドの名門セルティックのレジェンドの1人として今も高い人気を誇る同選手の思い出を振り返り、その活躍を称えている。

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 Jリーグの横浜マリノス(当時)でプロキャリアをスタートさせた中村は、2002年に海外挑戦を決意する。日本人史上4人目のセリエAプレーヤーとしてレッジーナで3年間プレーし、2005年にスコットランドへ渡った。セルティックでは在籍4年間でリーグ優勝3回、2006-07シーズンには年間最優秀選手に輝くなど、今もレジェンドとして語り継がれる活躍を見せた。

 なかでも、「ナカムラ」の名前を世界に轟かせるきっかけとなったのが、2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのマンチェスター・ユナイテッド戦だ。プレミアリーグの強豪を相手に2度も直接FKを決めたシーンを、同メディアは「セルティックの近現代史に残る最高の瞬間の一つ」と綴っている。

 また、「セルティックでは、正確なフリーキックと見事なロングシュートが習慣となっていた」と述べ、それぞれの名シーンをピックアップ。勝てばリーグ優勝という2007年4月の敵地キルマーノック戦、1-1のまま突入した後半アディショナルタイムに見せたFKと、2008年4月に行われた宿敵レンジャーズとのダービーマッチ“オールドファーム”(2-1)で、ゴールまで約30メートルの位置から放った衝撃のロングシュートを振り返った。

 さらに同記事は「ナカムラがセルティックファンの心をつかんだのは重要なゴールだけではない」とし、「英語を話さなかったナカムラだが器が大きく、(通訳を通じて)サッカーに対する自分の哲学やより良い選手になるための決意について、喜んで語った」などと、その人間性にも称賛の言葉を送っている。

 そして、2008年12月に「キャリアの最後はマリノスで終えたいと常に考えている」と話していた中村は、09年6月にセルティックを去り、エスパニョールで短期間プレーした後に“ホーム”へ戻った。当時、中村の退団を引き留める者はいなかったが、同メディアは「彼が今も現役で日本のトップリーグでプレーしていることなどを考えれば、もしかしたらあと10年はスコットランドでプレーできていたかもと、セルティックはナカムラにジェラシーを感じている…かもしれない」と記し、42歳となった今も現役でプレーしていることに敬意を表しつつ、スコットランドでより長く活躍を見たかったとの思いを滲ませていた。

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