アーセナル若手MF、“給与格差”で相手侮辱? ブライトンFWの“謙虚さ”発言の理由か
ゲンドゥージがブライトンの選手を見下す発言か
プレミアリーグのブライトンに所属するFWニール・モペイは現地時間20日のアーセナル戦(2-1)の試合後に「アーセナルの選手は謙虚さを学ぶ必要がある」と発言して話題となった。その発言は主にアーセナルMFマテオ・ゲンドゥージに向けられたものだったようだ。英紙「デイリー・メール」によれば、ゲンドゥージはブライトンの選手を侮辱する発言を繰り返していたという。
ブライトンとアーセナルの一戦は後味の悪さが残るゲームとなった。
事の発端となったのは0-0で迎えた前半36分、アーセナルのドイツ代表GKベルント・レノがブライトンFWモペイと接触し、膝を負傷したレノが交代を余儀なくされたプレーだ。
ペナルティーエリアぎりぎりのところでジャンプしてボールをキャッチしたレノに対してモペイが遅れて飛び込む形となり、バランスを崩したレノは着地の際に右膝を痛めた。意図的ではないにせよ、これが危険なプレーとして物議を醸した。
モペイは後半アディショナルタイムに決勝点をマークするなど、良くも悪くもこの試合の主役となった。レノとの接触についてハーフタイム中にアーセナルのミケル・アルテタ監督に謝罪していたことを後に明かしているが、一方で「アーセナルの選手は謙虚さを学ぶ必要がある」との発言も残している。
英紙「デイリー・メール」は、モペイの発言は主にアーセナルのU-21フランス代表MFマテオ・ゲンドゥージに向けられたものだと報じている。
記事によれば、ゲンドゥージは試合中にレノを負傷させたとモペイを非難していただけでなく、ブライトンの選手たちを見下すような発言をしていたという。「ブライトンの選手はクソだ」という明らかに侮辱するものや、ゲンドゥージを含むアーセナルの選手がブライトン選手よりも多くのお金を稼いでいるとの発言があったとされている。
アーセナルは21歳のゲンドゥージが週給4万ポンド(約540万円)を手にし、チーム一の稼ぎ頭である元ドイツ代表MFメスト・エジルの週給は35万ポンド(約4700万円)にも及ぶ。一方でブライトンでは給与の上限が週給5万ポンド(約670万円)と伝えられている。ゲンドゥージはクラブの間の金銭面の“格差”も持ち出して侮辱行為に及んだようだが、モペイの「謙虚さを学ぶ必要がある」といった発言はこうした不遜な言動を受けてのものだったようだ。