昨季MVPの広島MF青山が示した自信 今季初タイトルを手繰り寄せたブレない試合運び

“ストップ・ザ・広島”をはね返す不動の戦術

 チームの土台を築いたミハイロ・ペトロビッチ監督が、2012年から浦和の指揮官に就任し、同年から広島は森保一監督が率いている。毎年のように主力選手の移籍も相次いできたが、12年、13年、15年とリーグを3度制した。その勝負強さについて、昨季リーグMVPを獲得したキャプテンはこう語っている。

「今日もそうですけど、タイトルを意識してもやり方は変えない。これが自分たちのできる最大限ですから。結果にこだわるやり方を4年間積み上げてきた。とにかく、90分を通してやり方を変えない。勝っていても、負けていても、変えないことが勝つために必要なことで、点差に関係なくやり通す」

 確たるスタイルを持ち、自分たちの100%を常に出し続ける。そのブレない精神が波のない試合運びを生み、長丁場のリーグ戦での安定感にもつながっている。G大阪をはじめ、リーグの各チームは広島の牙城を崩そうと挑戦者としてさまざま手を打って襲い掛かるだろう。しかし、森保監督の下で黄金期を築き上げる広島の盤石なゲーム運びを崩すのは、今季も容易なことではなさそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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